Iyo's Story

 

 

 

 

 

未来予想図ショウトストーリー

 ~ブラック編~

 

 名前はブラック。

本当の名前じゃないんだけど。

アタシの親はダレなのか、本当の名前はなんなのか、兄弟はいるのか・・・・・・

わからない。だって、物心ついた時からずっと一人ぼっちだったから。

でもアタシは寂しくなんてない。だって、みーんな殺してしまうから。

メモに書いてある人たちを殺してしまうから。

殺すのは楽しい。でも・・・時々胸が締め付けられる。

===なんでだろう?

今までで二回も同じことがあった。 そうなるときは必ず、メモに書いている。

 

「スア・・・どうしてこんなに胸がいたむのかな?」

「知りたい?」

スアは何か知っているようだった。 アタシは聞いてはいけないとおもった。

どうしてかは分からないけど。

「・・・・・・やめておく。」

「そう?」

スアは無理にはヤラナイ奴。 アタシ達のボス。

物腰の柔らかい男。 アンマリ好きなタイプではない。 友達的にはいけるけど。

 

アタシが聞かない以上、スアは教えてはくれないだろう。

きっと胸が痛いのは、殺した人たちが昔、アタシに関係していた人だからだと思う。

==親・兄弟・・・・・・とか。

だからアタシはメモに綴る。

アタシはダレなのか、何者なのかを確かめるために。

===今日も明日も明後日も。